仕事・バイト

食品工場で働くのはきつい?「梱包の仕事」は要注意【体験談】

食品工場で1ヶ月、派遣として働いていたことがあります。

人見知りで会話が苦手、物覚えの悪い私は、自分にもできる簡単な仕事を探していました。

そこで目をつけたのが「食品工場」です。

募集していた工場は、地元では有名な食品会社で時給もそこそこ良く、求人では「梱包のお仕事」とあったので自分にもできそうと思い、すぐに申し込みました。

ところが実際に働いてみると、梱包は3割くらいで、あとは何種類もある食品を作る作業に回されました。

毎日違う食品を作るため、作る工程をそれぞれ覚えなくてはならず、しかも工場の中にメモ帳を持っていくことはできないのでとても大変でした。

それ以外にも、帽子とマスクをするため顔が覚えられなかったり、機械の音が大きいため声が聞こえなかったりと、苦労することがたくさんありました。

ここでは食品工場で働いて大変だったこと、良かったことをまとめています。人と関わるのが苦手だから、と食品工場を選ぼうとしている人にぜひ読んでほしいです。

※私が働いていた工場の話なので、全ての工場に当てはまるわけではありません。

食品工場で働いて大変だったこと:仕事面

まずは仕事面で大変だったことを10個挙げます。

1. 教えてくれる人が決まっていなかった

しっかりした工場であれば問題ないと思いますが、私が行ったところは教えてくれる人が決まっていないおかげでたらい回しにされました。

初日から何をすればいいのか聞かされず、側にいる人に聞いても「他の人に聞いて」と言われるだけでした。

みんな自分が教わってこなかったからなのか人に教えることを嫌がっていて、自分のことしかしないという状況でした。

おそらく、正社員5人くらいで何百人もの派遣やパートを抱えている工場だったため、末端まで手が回っていなかったのだと思います。

2. 帽子とマスク着用のため顔が覚えにくい

全員が同じ白い作業服、白い帽子、白いマスクをしているので、慣れるまでみんな同じ人に見えます。

目、声、体型、メガネの有無で誰なのかを判断しているのですが、特徴のない人は最後まで見分けられませんでした。

特に背後からでは誰か全くわからないので、正面に回って顔を見るしかないのが辛かったです。背中や腕に名前を書いたテープが貼ってあるといいんですけどね。

3. 機械の音が大きくて指示が聞こえない

ずっと機械が動いていて、その音が轟音なので、人の喋り声はかなり聞こえにくいです。マスクをしているので余計に。

呼ばれても聞こえないし指示も聞こえにくいのに、指示をする人は忙しくてすぐにその場を離れてしまうため、いつも「なんて言ってた?」と聞きあっていました。

4. 毎日違う仕事をする

「梱包のお仕事」と言われて働き始めましたが、実際は梱包の仕事だけではありませんでした。

クッキーを焼いたり、クッキーをサンドしたり、クリームを絞ったり、餅を挟んだり、餅を作ったり、鉄板に油を塗ったり(暑すぎて倒れそうになる)、洗い物をしたり、餡を機械に投入したり、いろいろなことをやりました。

ほとんど毎日違う食品を作っていたので、毎日違う仕事をします。午前と午後で違う仕事をする日も結構あります。

2日連続で同じ食品を作ったとしても、何故か配置が変わるので、1日目はクッキーを焼いたけど2日目はクリームを絞る係になった、など茶飯事です。

何故配置を変えるのか…謎なのですが、1ヶ月働いて同じことをやったのは3,4度くらいです。

なので、毎朝どこに配置されるのかにビクビクし、やってみて慣れるまでの間、いつも不安に押し潰されそうになっていました。

しかもクッキーを焼くって聞くと「簡単じゃん」と思いますよね。確かに焼くだけなら超簡単なんです。誰でもできます。

でも、実は焼くだけじゃなくて、鉄板を拭いたり、クッキー係の全体の様子を把握したりと他のことも同時にやっています。

それはクッキーをサンドする係もそうだし、餅を挟む係もそうだし、ほぼ全てが「それだけ」をしていれば言い訳ではありません。

何も考えず同じことをやっていればいいと思っていたので、私には落とし穴でした。

毎日新しい職場に行っている感覚で、毎日新しいことを覚えないといけなくて、私には辛かったです。

5. 掃除もした

梱包だけじゃないという時点でお察しですが、配置された場所によっては1日の最後に機械の掃除をするときもありました。

機械の掃除は重いし細かいところまで掃除しないとならないので腕が痛くなります。

掃除をする場所や掃除器具がどこにあるのかもちゃんと教えてくれなかったので、いろんな人に聞いて徐々に覚えていきました。

6. 飲食禁止なので喉が乾く

工場内では飲食禁止です。

でもロッカーや休憩所では飲食できます。

問題なのは、喉が渇いたと思って持ち場を離れるとその食品の全ての工程が止まることです。

本来なら水分は摂った方がいいのですが、他の人の迷惑になると思って私は持ち場を離れることができませんでした。

7. トイレに行きにくい

これも同じく、自分の持ち場を離れると全員の仕事が止まるのでトイレに行きにくかったです。

8. 大半の人が何をすればいいのかよく分からないまま働いている

「何をすればいい?」「どうすればいい?」とあたふたしている人が何人もいました。

工場には外国人も多かったのですが、外国人だけでなく、日本人も何をすればいいのか分からないという状態の人が多かったです。

自分と同じ作業をする人に質問をしても曖昧な返事しか返ってきません。

恐らくちゃんと教わっていないので完璧に答えられないのだと思います。

9. 毎日のように残業がある

機械が故障などで止まることも多く、残業が多かったです。

もちろん帰りたい言えば帰れますが、嫌な顔をされることもよくありました。

10. 方言を業務用語にしていて何を言っているかわからない

地方特有のものだと思いますが、方言で業務用語が書いてあり、全く意味が通じないということがありました。

指示されたことをやっていても自分が何の係なのかイマイチよくわからなかったので、調べてみたら方言だったということがあります。

食品工場で働いて大変だったこと:人間関係

次に人間関係で大変だったことを2つ挙げました。

1. セカセカしている人が多い

90%くらいが女性で、特に子どもがいるお母さんからおばさんが多かったのですが、ほとんどの人がセカセカしていて、自分のことで精一杯という感じでした。

たぶん自分にも伝染していたので私もセカセカしていたと思います。毎日家に帰ってぐったりしていました。

2. 自分のことで必死なので冷たい人が多い

ここまでくると分かるかと思いますが、教育や従業員のケアがしっかり整理されていない工場だったので、多くの人が自分のことで必死でした。

ライン生産の場所は一秒も目を離せない時もあるので仕方がないのですが、人に何か聞かれてもちゃんと答えている暇じゃない、という感じでした。

食品工場で働いて良かったこと

食品工場で働いて良かったことは3つしか思い浮かびませんでした…。

  • ごく稀にすごく優しい人がいる
  • 昼食の時間は誰とも話さなくていい
  • 給料がそれなりに良い

すごく稀に優しい人がいます。たぶん古参なので余裕があるのだと思います。

昼食は休憩室やロッカーで食べていました。おばさんたちのグループがありましたが、特に誘われたりもしなかったので1人で昼食を摂っていました。

若い人は1人でスマホをいじりながら食べている人が多かったです。

私は人と話すのが苦手なので、昼食の時間に1人でゆっくりできるのは良かったです。

お給料は平均よりも高めだったので、辛くてもお給料のために頑張っていました。

食品工場で働くのが向いている人

食品工場で長く働いていて、食品工場で働くのが向いているんだろうなと思った人の特徴を挙げておきます。

  • 声が大きい人(機械の音が大きいから)
  • テキパキ作業ができる人(ライン生産があるから)
  • 立ち作業が平気な人
  • 積極的に質問できる人
  • めげない人

正社員で働くなら教育制度があるはずなのでまた違うと思いますが、やっぱり積極的に質問できる人はどこに行っても強いと思います。

求人に書いてあることが本当とは限らない理由

工場と従業員の間に仲介業者がいる場合は要注意です。

仲介業者は工場から聞いた話をそのまま従業員に伝えているはずですが、工場が仲介業者に詳しい話をしていない場合があります。

例えば、私が働いていた工場の場合、仲介業者とやりとりをしていたのは工場長でした。

私は工場で働く前に工場長と話をして、工場も見学させてもらいましたが、梱包作業をやるとしか聞かされませんでした。

なぜ梱包作業の話しか出なかったのかと言えば、工場長はほとんど工場にはいなかったからです。雇われた従業員が何をしているのか、工場長は把握していなかったのだと思います。

実際に工場を取り仕切っていたのは別の人でした。

その人が工場長とちゃんと話をしていないのか、詳しいことはわかりませんが、いろんな事情があって求人内容と食い違うこともあるみたいです。

私はストレスが多くて1ヶ月で辞めてしまいましたが、食品工場で働こうか迷っている人は仕事内容やその工場についてしっかり確認してから行くのがいいと思います。