読書

『ニーチェ詩集』から詩を紹介。疲れたときに静かな活力をくれる本

今回紹介する本は『ニーチェ詩集』です。

ちょろっとTwitterでも呟いていたのですが、ニーチェの詩、すごく好きです…。

 

 

手帳にメモするくらい好きな詩がたくさんあって、この気持ちを共有したくなったのでここで少し紹介することにしました。

 

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ニーチェは『超訳ニーチェの言葉』という本が発売されてから一時期ブームになったので、その時にニーチェを知ったという方もいるかと思います。

私もその1人です。

 

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ニーチェの詩や本を読もうと思ったのはアニメ『PSYCHO-PASS』の影響ですが、ニーチェが詩や本を書いていた人だと知ったのはこのブームの時です。

『超訳ニーチェの言葉』は”人生を謳歌するためのヒント”をテーマに作られているので、ポジティブな言葉が多く紹介されています。

でも、今から紹介する『ニーチェ詩集』にはポジティブな言葉もあればネガティブな言葉もあります。

すでに超訳を読んでいる方には、ニーチェの新しい一面を知ることができて面白いかもしれません。

 

好きな詩

 

有徳の人に

われらが徳ある人も足も軽やかに歩を進むべし。

ホーマーの詩のように軽やかに来たりて、軽やかに去るべし。

(22)

 

我とともに——君とともに

誘い出すのが私のやり方。

私についてくる気かい、追ってくる気かい。

君は自分を誠実に追ってごらんよ。

それが私についてくること。

——ゆっくり、ゆっくりとね。——

(24)

 

光と友に

目を感覚を疲れさせたくなかったら

影に入って太陽を追って走るのもいい。

(30)

 

誠実な男

好ましいのは、張り合わせの友情より

一本丸太のままの敵意。

(32)

 

私の薔薇

ああ。我が幸せ—それはひとを幸せにしようと意志する—

幸せというものはすべて、そう、ひとを幸せにしようと意志する。

きみたちは私の薔薇を摘み取りたいとお望みか。

 

岩と茨の茂みの間に

身をこごめてもぐりこまなければならない。

可愛い指にできた傷の血をときどきなめなくてはならない。

 

なぜならばわが幸せ——それは嘲笑を愛する——

なぜならわが幸せ——それは悪巧みを愛する——

きみたちは私の薔薇を摘み取りたいとお望みか。

(26)

 

さげすむ者

たくさんのものを、ひっくり返し、転がしてきた

だから君たちはさげすむ者とわたしを呼ぶ。

あふれてこぼれる杯の酒を飲む者は

たくさんのものをひっくり返し、転がす

だからといって酒が悪いとは思っていない。

(28)

 

やせたこころ

やせたこころは嫌いだ。

やせたこころにはだいたい善も悪も入る余地がない。

(36)

 

ペシミスト——薬

なにもうまいものはない、と嘆くのかい。

あいもかわらず昔のままのふくれっ面かい。

君はののしり、騒ぎ立て、ぺッとツバを吐く——

それを見るとわたしの辛抱も勇気もくじける、

友よ、わたしについて来い。

遠慮はいらない、ぶよぶよの蝦蟇(がま)を飲みこむことさ。

一気に、詮索なんかしないで——

そうすれば消化不良をおこすものか。

(42)

 

願っていることを

おおくの人のこころをわたしは知っている——

それなのに自分自身が誰であるか、わたしは知らない。

わたしの目はわたしにあまりにも近過ぎる——

わたしは、わたしが見たものでも、見ているものでもない。

わたしが自分自身からもっと離れることができるなら

わたしはこのわたしのためにきっともっと役にたつことだろうに。

たしかにわたしの敵ほどには離れていないけれど。

——あの親しかった友ももうはるか遠くに行ってしまった——

せめて敵とわたしの真ん中にいてくれたら。

わたしが願っていることを、君たちは、推し量ってくれないか。

(43)

 

孤独な者

ついて行くのも、率いていくのもわたしは嫌いだ。

服従か——ごめんだね。支配——とんでもない。

自分に恐れを抱かないものが、だれを恐れさせることができるというのか。

恐れらせることができるものだけが、他のものたちを率いることができる。

自分自身を率いていくのがもう嫌になったのだ。

山の獣や海の獣のように、よい時にしばらく我を忘れ

愛らしい惑いの中にうずくまり

ついには遠くからわたしを家へとおびき寄せ

自分自身を自分自身へと誘う——それが好きなのだ。

(52)

 

まとめ

かなり厳選して紹介しました。

夢田
夢田
好きな詩はありましたか?

300ページくらいある本ですが、後半は長い詩が多いので前半から選んでみました。

前向きな詩もあれば、ちょっと文句を言ってる感じのものもあります。

でも不思議と、頑張ろうって思える。

ニーチェもこんなことを考えるんだなって、励まされます。

この雰囲気が好きだと思ったら、ぜひ一冊読んでみてください。

疲れた時・やる気の出ないときに、ちょっとずつ読むのがオススメです。

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